農機・建機業界の皆さまへ

ロット500個程度の精密部品も小ロットプレス加工でコストダウン

農機や建機向けの部品の場合、生産ロット数が500個程度と比較的少ないことから、金型費のイニシャル償却が難しいために、切削加工などの機械加工を選択している場合も多いかと存じます。

しかし、精密せん断プレス加工.comでは、単発プレス加工により金型コストを抑えたプレス加工を検討いたします。ロット500個程度あれば、プレス加工でメリットを出せる可能性がございます。品質のバラつきが少ない製品加工と、トータルコストを抑えられるご提案をさせて頂きます。

また、海外で生産していた農機・建機向けのプレス部品を国内で生産したい場合は、金型を当社に移管していただく事で生産することも可能です。長期間経過している古い金型の場合は、当社からは金型の合理化や、場合によって更新の提案もさせていただきます。

農機・建機業界の皆さま
こんなお困りごとはありませんか?

1

プレス加工でロット500個程度の部品を製作することでコストメリットってあるのかな…

2

現在、切削加工で生産しているが、品質にバラツキがあるため、工法転換を検討している…

3

海外で生産していた部品だけど、金型を国内に移管してプレス加工してもらいたい…

そのお悩み、私たちが解決します

精密せん断プレス加工.comを運営する熊谷精機株式会社は、自動車業界の皆さまのあらゆるお悩みを解決することで、精密プレス部品加工メーカーとして皆さまに選ばれ続けてきました。

Point 1

ロット500個程度でも、
単発プレス加工により金型コストを抑制

農機・建機業界の方々からのご相談は、機械1台に対して1個のみ使用する部品では、ロット500個程度の小ロット生産でのご相談が多いと感じております。ロット500個の場合は、金型のイニシャル費と合わないケースもありますが、特に順送金型の場合はコストメリットが生じにくくなります。

そのため当社では、小ロット生産の場合は単発プレス加工での生産をご提案しております。単発金型によるプレス加工であれば、金型のイニシャルを抑えてプレス加工をすることができます。当社のクリアランスが最適化された精密せん断プレス加工では、切削加工等の他工法よりも安定した精度で品質のバラツキを抑えて、お客様に安心して使用いただけるプレス部品を生産いたします。

Point 2

切削加工などからの工法転換により、
精度を維持しながらコストダウンを実現

農機や建機向けの部品の場合、必要以上に精度や強度が要求されている図面も多くあります。しかし実際お客様に詳細をお伺いすると、過剰な強度を部品にも要求しており、その強度や精度ゆえに切削加工などの機械加工で生産しているというケースも多くございます。

精密せん断プレス加工.comでは、部品の用途や組み合わせを重要視しており、お客様からご相談いただいた際には必ず詳細情報をお伺いするようにしております。特に農機や建機向けの部品の場合、過剰品質や必要以上の強度となっていないか、今後の生産ロット数についてもヒアリングを行い、プレス加工が最適かどうかのご提案もさせていただきます。万が一品質のバラツキが気になっている場合は、コストは高くなってしまう可能性もございますが、安定した精度で加工できるプレス加工がおすすめです。

切削加工からの工法転換サービス

Point 3

既存金型の移管から、
金型の合理化・更新提案まで対応

現在はBCPの観点から、中国や東南アジアで生産されていた部品を国内に移管して生産したい、金型は海外で使用していた金型をそのまま国内に移管して生産したい、というご相談を業界問わず多くいただいております。精密せん断プレス加工.comでは、実際に海外で使用されていた金型を当社に移管いただいて国内生産したという事例もございます。プレス加工機に入るサイズや形状などの制約は発生しますが、検討中の方はぜひご相談ください。

また、数十年前に製作され、図面もないようなプレス金型も海外生産の場合は多くございます。そのような金型では、昔の設計のままで、効率が良くない金型というケースもございます。そのような場合、当社からはプレス金型の合理化提案や、場合によっては更新提案もさせていただきます。生産数量が見込める部品であれば、既存金型を見直すだけでもコストメリットが発生します。

金型の設計・製作サービス

まずはお気軽にお問い合わせください!

よくある質問

当社がお客様から頻繁にいただく質問とその回答を掲載しております。
せん断面が70%以上必要なのですが、対応可能ですか?

はい、当社では90%せん断の実績がございます。精密せん断加工のことならお任せください。

ステンレス部品の精密せん断加工は可能ですか?

弊社の精密せん断加工は、ほぼ鉄系材料での実績であり、SUS系材料に於いては経験が乏しいです。ステンレスの種類にもよりますが、材料の硬さから難易度がかなり高くなりますので、詳細はご相談させてください。

SUS304製品の全せん断を希望していますが可能ですか?

現状の弊社技術では『全せん断』は困難です。2B材であれば、60%~70%が保証値と言えます。

780N/mm級ハイテンの精密せん断加工はできますか?

はい、当社では、780N/mm級ハイテンの精密せん断加工も対応可能です。切削加工からの工法転換もご提案させていただきますので、お気軽にご相談ください。

また、具体的な参考例がございますので加工実績をご覧ください。

順送プレス、単発プレス、それぞれどの程度の大きさまで対応可能ですか?

順送プレスでは手のひらサイズまで、単発プレスであればA4サイズ程度まで対応可能です。

ステンレスの冷間鍛造加工は可能ですか?

ステンレスの冷間鍛造加工の可否は判断が大変難しいです。製品形状にもよりますが、SUS材の冷間鍛造加工は金型刃物の耐久性を著しく低下させるため量産困難と考えています。量産性確認の試作をご要望であれば、金型耐久性など検証させていただきます。

プレスのダレを抑制、もしくは無くすことは可能ですか?

当社はプレス加工におけるダレの抑制に関して、多くの実績・ノウハウを有しております。ダレを無くすことによる弊害もございますので、ご希望の方はまずご相談ください。

加工可能な板厚は何㎜までですか?

単発・順送ともに6㎜までの実績がございます。またSUS系材料では4㎜まで実績がございます。

トランスファー加工はできますか?

サイズが大きいものは対応困難ですが、小物部品であればロボット搬送による、簡易的なトランスファー加工に対応可能です。

プレス品の面取り、皿モミ、タップ加工などはできますか?

はい、対応可能です。皿モミ・面取りであれば2次加工ではなく、金型内で冷間鍛造で加工する合理化提案をさせていただきます。タップに関しては、LOT数量によりますのでご相談させてください。

ハイテン材は、スプリングバックのほかにプレス加工の難点はありますか?

ハイテン材は素材硬度が高いことから、金型の耐久性が必要となります。弊社の精密せん断加工では特に、製品を形にすることよりも、良い製品を作り続けることが難しい材料です。

ハイテン材の絞り加工はできますか?

当社は絞り加工を苦手としており、ハイテン材の絞り加工はお受けできません。当社の協力企業に、絞りに特化したプレス業者がございますので、ご紹介いたします。

トランスファープレス加工はどのような場合に行いますか?

製品形状の特性から、順送加工で必要な”マッチング”(材料と製品のつなぎ部分)が作成できない場合は、トランスファー加工を検討させていただきます。

シェービング加工により起こり得る弊害などはあるのでしょうか?

板厚と材質によって2次せん断が生じ易いことから、有害なバリの発生につながる可能性があります。プレス加工時にそのバリ屑を製品と一緒に踏むことで打痕となりますので、シェービング加工による打痕発生のリスクは高いといえます。

当社では多くの実績から、精密せん断加工(シェービング加工)に関するノウハウがございます。精密せん断加工のことならお任せください。

冷間鍛造加工を行う際のポイントを教えてください。

冷間鍛造加工を行う際のポイントは、大きく下記2つにまとめられます。

  1. プレス加工の際にかかる総重量の計算(どの程度の設備能力が必要か?)
  2. 工程・加工レイアウト(どの形状をどんな順序で加工するか)

工程順序を誤ると、求める形状にならない場合がございます。設備能力から対応可否の判断をさせて頂き、どの加工をどのような順番で加工するか、という2点がポイントとなります。

板厚の何パーセントまでをせん断面で製作いただけますか?

材質と板厚により、異なるので一概にお答えすることは難しいです。しかし、基本的には70%以上をせん断面で製作することが可能です。さらに高度なせん断面にも対応することが可能ですので、お気軽にご相談ください。

板厚の70%以上の全周せん断面は可能ですか?

もちろん、可能です。当社は精密せん断加工を得意としており、部分的なせん断面の要求にもお応えいたします。精密せん断に関することなら当社にご相談ください。

特殊な銅合金のプレス加工はできますか?

もちろん、可能です。当社では、多様な銅合金のプレス加工実績があります。

EV向けの端子やその他電子部品の精密せん断加工はできますか?

対応可能です。当社では、EV向けの試作開発案件の依頼を多く承っております。EV向けの電子部品製作に関するご依頼もお気軽にご相談ください。

ファインブランキングのメリットとデメリットを教えてください。

メリット・デメリットは下記のとおりです。

メリット:鉄だけでなくステンレスなどの素材も含めて、平面度の優れた高精度の加工が可能
デメリット:専用の設備・特殊構造の金型が必要であり、イニシャルコストがかかる

シェービング加工のメリットとデメリットを教えてください。

メリットは、汎用プレス機でも優れた“せん断面”を形成できることですが、デメリットとして、細かな屑が発生する技術のため、ダコンなど外観上の問題が発生しやすいことがあります。

なぜ、ファインブランキングと同等のせん断面を実現できるんですか?

当社では、シェービング加工を応用することにより、ファインブランキングと比較しても、遜色ないせん断面を実現することができます。

ファインブランキングから汎用プレスへの工法転換は可能ですか?

もちろん可能です。当社では、ファインブランキングから汎用プレスへの工法転換により、コストダウンを実現した多数の実績がございます。お気軽にお問合せください。

ファインブランキングから汎用プレスへ工法転換すると、どのくらいコストダウンを期待できますか?

製品形状などによりますが、イニシャル、製品単価のそれぞれで、30~40%の削減が期待できます。

ファインブランキングではない工法で、ダレのないプレス加工品を製作することはできますか?

当社の精密せん断加工で、ダレを極力抑えた製品を加工する事が可能です。詳細はお問い合わせください。

現状、シムリングをファインブランキングで生産しているのですが、汎用プレスへの工法転換は可能ですか?

はい可能です。同形状で厚み違いの製品も合理化検討をさせていただきます。

ギヤをファインブランキングで製作していますが、コストに課題を抱えています。何かコストダウンにつながる良い方法はありませんか。

ギヤの精度によりますが、汎用プレスでの加工ができる可能性がございます。詳細はお気軽にお問い合わせください。

メダル形状の製品をプレス加工で製作できますか?

実績としては、数件程ございますので、お気軽にご相談ください。

板厚以上の高さのダボを出すことは可能ですか?

もちろん、可能です。体積計算に基づき、加工を行っております。板厚4mmの製品に、φ3のダボを5mm出した実績もございます。

どのような材質だと、ダボ出し加工が難しいですか?

ダボ出し加工が難しい材質としては、伸びの少ない材料が挙げられます。(例:ステンレスのバネ材等)こういった材質であっても、一般的なダボの長さであれば加工可能ですが、板厚以上のダボ出し加工は困難であるといえます。

ダボ出し加工と半抜き加工の違いは何ですか?

ダボ出し加工とは、肉を流し、ダボを成形する加工方法です。ダボ出し加工では、板厚以上のダボを出すことが可能です。一方、半抜き加工とは、抜き切らず、破断が起こる寸前で止める加工方法を指します。半抜き加工では、板厚以上のダボを出すことは難しいです。当社では、これら両方の加工方法に対応しており、お客様のご要望に沿って、最適な加工方法をご提案します。

金型を支給しますので、プレス加工のみ対応していただけますか?

これまでに、何件か対応してきた実績がございます。設備トン数、金型サイズにより、制限がありますので、お気軽にご相談ください。

1ロット500個程度のギヤの量産前試作をお願いしたいのですが、対応可能ですか?

対応可能です。簡易金型での対応となりますので、量産金型ほどの耐久性はありません。ご相談の上で対応可能な数量を設定させていただきます。

ステンレス製のプレス製品に皿モミ形状をつけたいのですが、試作からお願いできますか?

はい、対応可能です。当社では簡易金型の刃物部分のみを作成し、コストを抑えた試作品を作成いたします。皿モミ以外の形状では、プレス加工する上で向き不向きがございますので検討させていただきます。

フランジ形状の切削部品をプレス化したいのですが、まずは試作からお願いできますか?

はい、対応可能です。フランジ製品は冷間鍛造の技術で比較的実現しやすい形状であり、コスト削減につながりやすいアイテムと考えます。当社では、試作専用の簡易金型を保有し、1個から試作品の対応が可能です。お客様にサンプルの形状や精度を確認いただいた上で、量産化の検討を進めてまいります。

お問い合わせからの流れ

お問い合わせ・図面送付

工法転換のご要望、プレス加工でのお困りごとは、当社までお問い合わせください。

お問い合わせフォームまたはFAXにて、ご依頼いただく案件の図面を、下記情報と併せてご送信ください。お電話をいただくと、よりスムーズに進められます。

  • 生産ロット数 ※必須(複数パターン可)
  • 2次加工、後処理の内容 ※必須
  • 見積り回答希望日 ※必須
  • 年間流動予定数
  • 製品の使用用途
  • 現状の課題など

図面がない場合は、製品写真と寸法情報、もしくは手書きのポンチ絵でも検討させていただきます。

加工可否の判断

まずはご依頼いただいた案件の加工可否を検討します。加工困難な形状の場合には、プレスで加工し易い形状のご提案も可能です。

加工不可の判断をさせて頂いた場合は、お見積り辞退となります。併せて問題となった理由もお伝えします。

お見積り作成・ご回答

プレスで加工可能と判断させて頂いた場合は、お見積り作成に移ります。できる限りご要望の日程で回答いたしますが、形状や加工難易度によりお時間を頂くことがございます。
※後処理、2次工程のある製品は業者へ見積り依頼する関係でさらに時間を要します。

詳細お打ち合わせ

お見積り回答の結果、具体的に進めるご意向をいただきましたら、打ち合わせにて詳細をご相談させて頂きます。直接のご訪問もしくは、Teams・Zoomなど各種オンラインでの打ち合わせも可能です。弊社の技術担当者を交えて、仕様確認をしながら懸念事項やご質問にお答えします。

ご発注+お取引条件の確認

打ち合わせで詳細が決定しましたら、メールまたはFAXにて注文書の発行をお願いしております。

お取引条件を確認させていただき、当社の生産管理システムに登録されることで、加工の手配に入ります。

納期のご報告+製造+検査

社内の工事状況を、考慮しながらスケジュール設定し、納期予定をお客様にお伝えします。

納期予定に基づいて製品が完成しましたら、図面仕様に合わせてデータを作成します。全ての製品に検査成績書を同梱いたします。

出荷・納品

お客様のご要望された荷姿で、梱包・出荷いたします。また、お客様の資産である金型は、弊社にて大切に管理・保全いたします。安心してお任せください。