精密せん断加工によるリーマ加工の合理化提案

こちらは、プレス加工後に2次加工でリーマ仕上げをしていた製品について、リーマ加工の合理化に向けた技術提案事例です。プレスでは保証困難な精度の穴加工について、リーマ仕上げのコストとリードタイムに課題があったところ、精密せん断加工によってリーマ穴仕上げを含んだ順送金型を提案させていただき、2次切削を廃止することができました。

Before プレス後のリーマ仕上げにかかるリードタイムと加工コストに課題あり…

こちらの事例における製品は、精度の必要な穴径に対して、プレス後にリーマ仕上げを実施しておりました。しかしながら、2次切削にかかるリードタイムと、切削コストに課題がありました。

そこでお客様より、「プレス加工だけで穴径の精度を仕上げることはできないか?」というご相談を受けました。

After 精密せん断加工によるリーマ仕上げを含む順送金型をご提案!

当社では、プレス加工後に2次切削でのリーマ仕上げを要する加工方法から、精密せん断加工によってリーマ仕上げを含む順送金型をご提案させて頂きました。

こちらの製品では、穴径に対して公差レンジが0.02という精度が必要でした。プレス加工で量産する中で、精度を維持したまま加工し続けられるかが課題でしたが、生産実績から適切な生産ロット数を設定し、リーマ穴を仕上げる刃物を定期的にメンテナンスすることで安定した量産を実現しました。

技術コラム
ポイント

こちらの製品の様に、「リーマ仕上げ」「皿モミ」や「ザグリ」形状がある製品では、精密せん断や冷間鍛造の技術を盛り込んだ順送金型により、2次切削を廃止できる可能性がございます。ただし相応の金型費用が掛かるため、小ロットの製品ではメリットを出すことは難しいです。

そのため当社では、最適なロット数や加工方法を検討した中で、ご要望に沿った最適なご提案を行っております。切削部品のプレス加工化、2次切削の廃止など、工法転換によるコスト削減、リードタイム短縮のことなら、当社までお問い合わせ下さい。