リロール材採用による研磨加工の廃止

こちらは、研磨加工品の製作における技術提案事例です。板厚を保証されたリロール材を使用することにより、研磨加工の廃止を実現しました。

Before 研磨不要な精度でプレス加工できないか…

こちらの事例における製品は、従来はプレス生産後に両面を研磨加工することで生産していました。

通常のプレス加工しただけでは板厚が公差範囲外のため、厚みを保証するために両面研磨加工が必要でしたが、手間がかかりコストが高くなってしまう課題がありました。

そこでお客様より、研磨不要な精度でプレス加工ができないかとご相談を受けました。

After 板厚管理されたリロール材のプレス加工への工法転換で30%コストダウン!

そこで当社では、従来の一般材のプレス加工から、板厚管理されたリロール材のプレス加工への工法転換を提案しました。

こちらの製品では、SPCC材 3.0㎜±0.03という板厚公差があり、一般材の3.0㎜±0.14という公差では仕様を満たす事が出来ず、研磨加工を実施していました。

こちらの事例では、リロール材のプレス加工により、研磨加工の廃止に繋がり、30%のコストダウンにつながりました。

ポイント

こちらの事例の様にリロール材を採用することで、研磨を必要とせず板厚保証された製品を完成させることが可能です。

リロール材の板厚保証値は±0.03が限界ですが、プレス加工後の板厚変化が殆どないため、そのまま公差の保証が可能です。板厚公差が理由で研磨加工をしている製品は、是非当社までお問い合わせ下さい。